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マラソン塾

番外編 駅伝観戦②実業団駅伝

2017/12/28

 今年も残すところ、1週間を切りましたね。今日のテーマは前回に引き続いて駅伝特集で『駅伝観戦②実業団駅伝』。元日のテレビ観戦の参考になれば幸いです。

<全日本実業団駅伝の概要と各区間紹介>
 全日本実業団駅伝、通称ニューイヤー駅伝は、毎年元日に開催され、そのレベルの高さから『駅伝日本一決定戦』とされています。コースは群馬県の前橋県庁前をスタート・ゴールとする7区間100km。

 注目すべきは気象コンディション、特に風です。『上州名物からっ風』といわれるように、赤城山から吹き降ろされる冷たい北西からの風『赤城おろし』がレースに大きな影響を与えます。以下、各区間の紹介とともに風についてもお伝えしていきます。

 1区12.3kmはレースの流れを作る区間。集団でスローペースになることが多く、ラストスパートの効くスピードランナーを各チーム配置します。

 2区8.3kmはインターナショナル区間とされ、外国人選手の起用が唯一認められる区間です。距離が最短、風も追い風となるため、1km2分40秒といった規格外のスピードで順位が大きく変動していきます。

 3区13.6kmは前半の重要区間。次の4区が最長のエース区間となるため、少しでもいい位置で襷渡しできるよう、トラック競技の主力選手が登場します。風も追い風のため、日本を代表するスピードランナーが勢いよく走っていきます。

 4区22.4kmは最長のエース区間。マラソンを主戦場とする各チームのエースが登場し、レースの大勢が決する区間です。レースは18km過ぎまで追い風でどの選手もハイペースで走りますが、左折して残り3~4kmは一転向かい風に。残り3kmで大きく差がつく区間です。

 5区15.8kmはなだらかな上りが続き、向かい風も吹くタフな区間。4区と同様、マラソンで活躍する選手が多く起用されます。少なくともこの5区で良い位置にいないと、優勝や入賞を目指すことは難しくなります。

 6区12.1kmは『つなぎ区間』とされ、力的に7番目の選手が置かれることが多いですが、その分層の厚さが問われる区間。昨年もここで区間新の快走を見せた旭化成が優勝したように、優勝を決めることになるのも多い区間です。

 7区15.5kmはアンカー区間。向かい風でも走れるタフな選手、勝負を決めるラストスパートに強い選手が走ります。

 

<注目チーム>
 さて、ここで優勝を狙う注目チームのご紹介です。実業団の場合、地区予選のコースや距離もバラバラ、主力を温存するケースも多く予想が難しいところですが・・

 まず注目は前年優勝の旭化成。これまで日本人選手のみで挑戦し続け、前回は悲願の優勝を果たしました。今年から外国人選手も採用し、更にレベルアップするかと思われましたが、主力である村山兄弟、市田兄弟のWツインズ等、主力の仕上がりが不十分。潜在能力は高いので注目ですが、地区大会も2位となり、少し未知数です。

 中部地区から出場のトヨタ自動車は、ここ数年は必ず強いチームを作って優勝争いに絡んできます。今年も地区大会を大会新で制覇。優勝候補筆頭ともいえるチームです。

 有力チームが多い東日本からは、HONDAに注目です。ハーフマラソンで日本新を出した設楽悠太選手を温存して東日本大会を制覇。元日には設楽選手を加え、更にレベルアップしてくると思われます。

 その他、エース今井正人選手の走りで上位に絡んでくるトヨタ自動車九州、東日本の強豪である富士通やコニカミノルタ、日清食品なども可能性があると思います。

 箱根駅伝ほどの人気は無いですが、日本を代表する選手が集まるニューイヤー駅伝。その走りをみて、年明けから『イメージトレーニング』をしてもらえたらと思います!

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