日税グループは、税理士先生の情報収集をお手伝いします。日税ジャーナルオンライン

MENU

マラソン塾

Vol.39 集団を活用する

2018/04/13

 今日のテーマは『集団を活用する』。集団を活用することで、1人で走るよりも速く良い走りができるものです。本日はその理由等をお伝えできればと思います。

<スリップストリーム効果>
 集団で走ることで、(後方の選手は)風の抵抗が小さくなります。マラソンでは『風よけ』と呼ばれることが多いですが、物理学では『スリップストリーム』という専門的な言葉があり、競輪やスピードスケート(金メダルで話題となったパシュート競技)ではこの効果をかなり意識して競技が行われていますね。

 ある研究結果によれば、目の前に3人が横並びに走っている状態では、1人で走る時に比べて空気抵抗が10分の1になり、マラソンの距離で換算すると数分の差が生まれるようです。

 個人的な感覚でいえば、1kmあたり約5秒の違いを感じています。1人で走る3分05秒/kmは、集団の後ろで走る3分00秒/kmくらいの感覚で走れるものです。

<メンタル面①自信・競争>
 個人的にはかなり重要と感じていることですが、集団で走ることがモチベーションになり、意識レベルを上げてくれるということです。

 仮に速いペースであっても、周りに一緒に走るランナーがいることでこのペースで走るのが「普通」で「いける」と思えるものです。人によっては「競争心」と捉える方もいるかもしれません。「みんなが走っているからいける」「この人に負けたくないから頑張る」、そういった気持ちの面でのプラスはかなり大きいと思います。

<メンタル面②集中・フォームへの意識>
 メンタル的な意味では、集中力が高まるということもポイントです。集団で走ることで、視界には走る人の姿が映り、耳には走る人の足音や息遣いが聞こえてきます。ぼーっとしていては周りのランナーにぶつかってしまうので、前後左右の人の動きにも敏感になります。

 その結果、自分のフォームや動きに集中することとなり、結果的に1人で走る場合よりも『良い動き』をすることができるのです。大会等で走力の高いペースメーカーの後ろを走ることになれば、キレイなフォームを目にするため、走りも自然と洗練されていくものです。

<ぜひ集団で走る機会を>
 1人で走るよりも、集団で走るほうが高いパフォーマンスができるもの。そのことから、埼玉県庁の川内優輝選手は毎週のように大会に出て、高い負荷をかけてレベルアップを図っています。

 練習の度に集団で走ることは難しいと思いますが、定期的に大会や練習会に参加することにより、レベルアップを図ってもらえればと思います。

PAGE TOP