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AIが税務相談に自動回答 「チャットボット」2019年度に試験導入

2019/04/10

 国税庁は、AI技術などのICTを活用しながら税務行政のスマート化を目指しているが、納税者の利便性を向上させる取組みのひとつとして「税務相談の自動化」を掲げている。すでに、シンガポールなどではICTを活用した税務相談を展開しているが、国税庁でも納税者の質問にAIが自動回答する「チャットボット」を2019年度中に試験導入することが分かった。さきごろ開催された国税審議会の資料で明らかになったもの。

 資料には、国税庁のチャットボットの流れが紹介されている。それによると、国税庁のホームページ上にイータ君のアイコンが設置され、アイコンをクリックするとチャットウィンドウが開き、質問を入力するとAIが自動回答する。その際、適切な回答ができないような質問をされた場合は、AIから質問をすることで質問内容を補完する仕組みとなっている。

 また、資料には納税者からの質問に対し、イータ君が回答するイメージ図も紹介されている。イータ君:「ご用件はなんですか?」、質問者:「医療費控除について教えて」、イータ君:「支払った内容はなんですか?」、質問者:「バス代」、イータ君:「電車やバスの公共交通機関なら対象です」というやり取りの後、イータ君の「詳しくはこちらをクリックしてください」というコメントとともに、質問者が知りたい情報が掲載されたWebサイトのリンクが貼り付けられている(画像:「チャットボット」のイメージ図 国税審議会における資料より) 

 チャットボットは、2019年度中に国税庁のホームページへ試験導入し、2020年度中に運用を開始する予定だ。試験導入では、税務署の所在地などの案内、医療費控除などの所得控除やローン控除、e-Taxの操作方法など、給与所得者および年金受給者の確定申告に係る簡易な質問に対応する。2020年度中の運用開始では、相談事例の蓄積・学習を繰り返しながら、順次対応範囲を拡大していく方針だ。

 国税庁では、「土日・夜間などの日時にとらわれない相談チャネルとして、チャットボットを導入することにより、納税者のニーズへの対応、電話相談事務の効率化などを図る」としている。

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