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マラソン塾

番外編 駅伝観戦③箱根駅伝

2017/12/30

 2017年、最後のテーマは駅伝特集の最後、『駅伝観戦③箱根駅伝』です。もはや国民的行事ともいえる箱根駅伝。語り出すと相当な分量になりますので、注目ポイントを中心にご紹介します。

<青学vs東海vs神奈川>
 今年の優勝候補は青山学院、東海、神奈川の3校。
 青山学院大は昨シーズン大学駅伝3冠、箱根駅伝3連覇を果たしましたが、今年は出雲2位、全日本3位とまだ無冠です。特に前回まで2区を走った一色選手、前々回まで山登りで活躍した神野選手といった大黒柱が抜け、圧倒的な力で連覇中だった箱根駅伝も盤石とはいえません。これまで7区や8区といった『目立たない』区間を走ってきた田村・下田の両エース、今回はどこに起用され、どのような走りを見せるのかが注目です。

 東海大は高校時代のトップ選手が一斉に揃った黄金世代、2年生が今年は更に成長。關、鬼塚、舘澤の3本柱に今年は阪口、松尾と加わり、出雲駅伝では圧勝。全日本でも2位に入り、前評判通りの走りをしてきました。もっとも、チームとして選手育成のためにスピード養成を重視しており、箱根の長い距離にどれだけ対応できるかが鍵となります。特にエース区間の2区、山登りの5区はマラソンにも匹敵するタフな区間であり、ここをどう乗り切るかが鍵といえそうです。

 神奈川大は関係者では一目おかれてきましたが、全日本を制したことで一気に注目度が上がり、優勝候補に躍り出てきました。神奈川大の強みは流れを作る1区、2区を確実に走れる選手がいること。1区候補の山藤は、前回の箱根、今年の出雲、全日本と全て1区で先頭と5秒差以内でタスキを繋いでおり、2区には前回区間賞で学生最強ともいえる鈴木健吾選手が控えています。1~4区と良い流れで走っていくと思われますので、5~6区、箱根の山をどう乗り越えるかがテーマになりそうです。

<その他の注目ポイント>
 前述の3校が優勝候補ですが、前回大会3位の早稲田、4位の順大、全日本で4位の駒澤、5位の東洋といった大学も上位争いに加わりそうです。

 また個人として注目は順大の塩尻選手。リオ五輪3000m障害の代表であり、今年は10000mで学生トップの27分台の記録をマークしています。ロードで力を発揮する神奈川大の鈴木健吾選手とトラックで最速の塩尻選手、ともに2区が予想されていますので、2人が並んで走るような展開や、留学生を交えた区間賞争いにも注目です。

 もう1つ、個人として注目してほしいのが東大の近藤選手。僭越ですが私が出場した2005年以来、13年ぶりに東大生が箱根を走るということで、大きく話題になっております。私は8区で10位と地味な?走りでしたが、近藤選手は選抜チームのエースで主将。1区を走る予定ですので、東大生が箱根で先頭を争う走りが見られそうです。

 優勝争いだけでなく、シード権争い、タスキの繰り上げ、個人の走りなど、様々なドラマが見られるのが箱根駅伝。今回も観戦を楽しんでいただければと思います!

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