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スキルアップ税務

2024/04/23

社長貸付金・社長借入金消去の税務 ~証拠の論点も踏まえて~㉕

2) 1)の続きとして本件と事実関係は異なるが、本件と同様の判断をした裁判例を、以下紹介する。 1 大阪高裁平成15年8月27日判決(税務訴訟資料253号順号9416)  代表者の法人における地位、権限、実質的に有…

2024/04/17

社長貸付金・社長借入金消去の税務 ~証拠の論点も踏まえて~㉔

1) ○地裁の判断(仙台地裁平成22年7月6日判決)  課税庁は、①本件金員が、調査対象者の下船時期に合わせて支払われていること、②調査対象者への支給明細には、本件金員について「精算」と記載されていたことなどからすれ…

2024/03/25

社長貸付金・社長借入金消去の税務 ~証拠の論点も踏まえて~㉓

2) 〇経験則の適用  上記のとおり、裁判所は、不具合対応業務の進捗状況等が経営会議に報告されていないこと(⑦)に、⑤及び⑥の事実を加えた上で、経営会議に不具合対応業務に関する報告がないという状況は、当該業務が行われ…

2024/03/19

社長貸付金・社長借入金消去の税務 ~証拠の論点も踏まえて~㉒

1)  間接事実による課税要件事実の推認は常にその推認が覆される可能性があるとすると、課税要件事実につき、原則として立証責任(訴訟において、事実があるかどうか認定できない場合、いずれか一方の当事者が負う不利益又は負担の…

2024/02/15

社長貸付金・社長借入金消去の税務 ~証拠の論点も踏まえて~㉑

1)  税務調査等に対応するためのエビデンスとは、外部によって作成された外部証拠資料と、本人が作成に関わった(法人の場合、当該法人が主に作成に関わった)内部証拠資料とに大別されます。そして、証拠資料は、一般的に内部証拠…

2024/02/05

社長貸付金・社長借入金消去の税務 ~証拠の論点も踏まえて~⑳

2) 法人税法上は、有利発行に係る有名な下記の事案、スリーエス事件(東地平成12年11月30日判決)、相互タクシー増資高額払込事件(福井地裁平成13年1月17日判決)の理解は必須です。租税回避認定されれば、当該有利発行…

2024/01/19

社長貸付金・社長借入金消去の税務 ~証拠の論点も踏まえて~⑲

(3)不動産賃貸料  不動産を移転(売却、事業譲渡、現物出資、分割型分割、分社型分割、株式交換、現物分配等々移転の手法は多岐にわたります。)、不動産所有者が不動産の現実利用者に貸付、賃料収入を獲得するものです。 …

2023/12/27

社長貸付金・社長借入金消去の税務 ~証拠の論点も踏まえて~⑱

2) (1)経営指導料 ・契約書 ・役務提供の対価の算定→複数の〇〇コンサルタントの見積りが必要です。 ・経営会議議事録等のエビデンス→複数の〇〇コンサルタントの成果物サンプルが必要。仮に当該法人で過去に依頼した…

2023/12/13

社長貸付金・社長借入金消去の税務 ~証拠の論点も踏まえて~⑯

1)  中小企業の場合、当該関連法人間の利益移転は手法が定型化しています。それについてのエビデンスを検証していきます。  兄弟会社間でもよいのですが、親子会社間のほうが典型的でわかりやすいため、親子会社間の場合に…

2023/11/16

社長貸付金・社長借入金消去の税務 ~証拠の論点も踏まえて~⑮

Q.形式的貸倒損失のエビデンスについて教えてください。 A.実務上は計上時期の期ズレに係る当局指摘のほうが多いです。そのため、早い段階での形式貸倒れをするか否かの確認が必要となります。本書の性格から期ズレの論点は触…

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