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スキルアップ税務

2025/09/09

社長貸付金・社長借入金消去の税務 ~証拠の論点も踏まえて~56

(裁判所の判断要旨) 1 財産の帰属の判定において、一般的には、当該財産の名義が誰であるかは重要な一要素となり得るものではあるが、我が国においては、夫が自己の財産を、自己の扶養する妻名義の預金等の形態で保有するのも珍し…

2025/08/25

社長貸付金・社長借入金消去の税務 ~証拠の論点も踏まえて~55

・売買契約書 0円譲渡の場合、1円備忘価額で譲渡します。この1円は通帳間を通します。これにより通帳記録という証拠の補完になります。 ○譲渡の対抗要件 株主名簿への記載(会社法130)が前提となるため、 →(証拠)…

2025/08/19

社長貸付金・社長借入金消去の税務 ~証拠の論点も踏まえて~54

 書面によらない贈与契約が成立したことと贈与の履行の事実を疎明させるものとして、 ・贈与契約書 署名、押印、各人ごとに印鑑(銀行印も含まれます)を作成等々は他の箇所を参照、同様の論点です。 ・通帳間での資金移動 ・…

2025/07/24

社長貸付金・社長借入金消去の税務 ~証拠の論点も踏まえて~53

 実務上書面によらない契約は証拠の観点から絶対に実行しませんが、係争機関では事実認定ベースで認められた事案もあります。しかし、贈与の履行がなかったとして名義財産の論点は否認されています。 〇書面によらない贈与は認められ…

2025/07/14

社長貸付金・社長借入金消去の税務 ~証拠の論点も踏まえて~52

贈与契約の特徴です。 ・対価を伴わない無償契約であること ・対価的関係に立つ債務を負担しあう関係にはなく、一方のみに債務の発生する「片務契約」であること ・当事者の合意だけで成立する「諾成契約」であること 続けて…

2025/06/17

社長貸付金・社長借入金消去の税務 ~証拠の論点も踏まえて~51

 民法上の贈与と租税法上の贈与について基本的な理解についてです。  贈与について民法と租税法とで最も乖離が生じるのがみなし贈与(相法7、9)です。後述のように名義財産は相続税法(相続税、贈与税)において条文にないことか…

2025/06/13

社長貸付金・社長借入金消去の税務 ~証拠の論点も踏まえて~㊿

 代償分割に伴う負債の利子払いと代償金の捻出に困難を伴っている背景、事情のエビデンスについてです。父の遺産について、相続人A・B間で遺産分割を行い、遺産のすべてをAが相続する代わりに、AはBに対して相続分に見合う現金を今…

2025/05/28

社長貸付金・社長借入金消去の税務 ~証拠の論点も踏まえて~㊾

重要情報1 〇大阪地方裁判所平成16年(行ウ)第97号相続税決定処分等取消請求事件、平成16年(行ウ)第141号差押処分取消請求事件(棄却)(控訴)国側当事者・平成16年(行ウ)第97号につき茨木税務署長、平成16年(…

2025/05/14

社長貸付金・社長借入金消去の税務 ~証拠の論点も踏まえて~㊽

(1)債務超過部分を債務控除の対象とするための要件  債務超過分部分は無限責任社員の連帯債務であり、債務控除の対象となるのは被相続人が負担することとなることが確実と認められる債務相当額であるということ、つまり、 ・①…

2025/04/24

社長貸付金・社長借入金消去の税務 ~証拠の論点も踏まえて~㊼

(参照)印紙と契約書に係る諸論点  永井徳人・他『契約書に活かす税務のポイント―比べて分かる基本とスキーム選択・条文表現』中央経済社(2016/ 3/24)該当箇所を適宜参照しています。 〇契約金額変更    ・増…

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