2024/07/29
社長貸付金・社長借入金消去の税務 ~証拠の論点も踏まえて~㉚
1) 裁決・裁判例での反論について 当局調査「時点」での反論として過去の裁決・裁判例を利用することはよくあります。しかし、調査官から下記のような再反論を受けることも非常に多くあります。 ・裁判例であれば一定程度、…
2024/06/13
社長貸付金・社長借入金消去の税務 ~証拠の論点も踏まえて~㉙
2) 重要情報1 〇その他行政文書 調査に生かす判決情報078 情報 調査に生かす判決情報第78号 平成29年6月 証拠収集の重要性-課税処分取消訴訟の立証責任は国側が負う-東京地裁平成15年5月15日判決(国…
2024/06/07
社長貸付金・社長借入金消去の税務 ~証拠の論点も踏まえて~㉘
1) (1)反証について 題材として反証について当局がどのように理解しているかを確認します。 当局は、簿外経費等は、その存在を合理的に推認させるに足りる程度の具体的な反証を行わない限り、当該簿外経費等は存在しな…
2024/05/28
社長貸付金・社長借入金消去の税務 ~証拠の論点も踏まえて~㉗
2) (参考判決・裁決) 平成20年1月23日裁決(裁決事例集No.75・78頁) (実務上のポイント) 本件では出資者が2人います。出資払戻しは資本金等の減額扱いとなりますが、和解契約の経緯における事実認定か…
2024/05/15
社長貸付金・社長借入金消去の税務 ~証拠の論点も踏まえて~㉖
1) 証拠にもいろいろな種類があります。 ・書証(文書) ・人証(証人・当事者) ・検証物 ・鑑定人 です。 税務調査の「時点」で、問題となるのは、書証、人証になります。後段2つは主に係争機関で問題になり…
2024/04/23
社長貸付金・社長借入金消去の税務 ~証拠の論点も踏まえて~㉕
2) 1)の続きとして本件と事実関係は異なるが、本件と同様の判断をした裁判例を、以下紹介する。 1 大阪高裁平成15年8月27日判決(税務訴訟資料253号順号9416) 代表者の法人における地位、権限、実質的に有…
2024/04/17
社長貸付金・社長借入金消去の税務 ~証拠の論点も踏まえて~㉔
1) ○地裁の判断(仙台地裁平成22年7月6日判決) 課税庁は、①本件金員が、調査対象者の下船時期に合わせて支払われていること、②調査対象者への支給明細には、本件金員について「精算」と記載されていたことなどからすれ…
2024/03/25
社長貸付金・社長借入金消去の税務 ~証拠の論点も踏まえて~㉓
2) 〇経験則の適用 上記のとおり、裁判所は、不具合対応業務の進捗状況等が経営会議に報告されていないこと(⑦)に、⑤及び⑥の事実を加えた上で、経営会議に不具合対応業務に関する報告がないという状況は、当該業務が行われ…
2024/03/19
社長貸付金・社長借入金消去の税務 ~証拠の論点も踏まえて~㉒
1) 間接事実による課税要件事実の推認は常にその推認が覆される可能性があるとすると、課税要件事実につき、原則として立証責任(訴訟において、事実があるかどうか認定できない場合、いずれか一方の当事者が負う不利益又は負担の…
2024/02/15
社長貸付金・社長借入金消去の税務 ~証拠の論点も踏まえて~㉑
1) 税務調査等に対応するためのエビデンスとは、外部によって作成された外部証拠資料と、本人が作成に関わった(法人の場合、当該法人が主に作成に関わった)内部証拠資料とに大別されます。そして、証拠資料は、一般的に内部証拠…