保険Vital Point of Tax

高額な賠償責任も!! 身近だからこそ怖い自転車事故

2025/11/28

 自転車は通学、通勤、買い物など私たちの日常に欠かせない移動手段です。しかし、その一方で、歩行者との接触事故や自転車同士の衝突など、様々なリスクが潜んでいます。事故が起きればケガだけでなく、高額な賠償責任を負う可能性もあります。

 自転車には、自動車と違い、加入が義務づけられた自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)のような制度がありません。 そのため、万が一事故を起こした場合、被害者への賠償金は加害者本人やその家族が“全額自己負担”となります。

 実際、先日も女子大生が運転する自転車に90代の男性がはねられ意識不明の重体となった事故が報じられました。このように、子供から高齢者まで誰もが事故の当事者になり得るのが自転車事故の特徴です。

 さらに、電動アシスト自転車の普及により速度・重量が増し、事故の深刻度が高まっていることが指摘されています。過去には9000万円を超える高額賠償命令が下された事例もあり、もし自己負担となれば、家計への影響は計り知れません。

自転車保険とは?

 近年、全国的に自転車保険の加入義務化が進んでおり、現在は34都道府県が義務化、10道県が努力義務化としています。この『自転車保険』の中身は、実は『個人賠償責任保険』をベースにしています。

 個人賠償責任保険とは、日常生活で他人にケガをさせたり物を壊したりして、法律上の損害賠償責任を負った場合の費用を補償する保険です。自転車事故もその補償対象に含まれます。

自転車保険は、この補償に加えて示談交渉サービスや傷害補償をセットしたものと考えると分かりやすいと思います。そのため、すでに個人賠償責任保険に加入している場合には補償内容が重複していないか確認することが大切です。

個人賠償責任保険は、

・火災保険や自動車保険の特約

・クレジットカード付帯保険

・学校や自治体の団体加入制度

など、様々な契約に分散されて組み込まれていることが多いです。

そのため、「気づかぬうちにすでに入っている」ケースもあれば、逆に「まったく入っていない」ケースも少なくありません。

また、加入していても補償額が500万円や1000万円程度にとどまり、実際の高額賠償に対応しきれない場合もあります。

 個人賠償責任保険は、比較的安価な保険料で加入できる点も特徴です。自転車に乗る方はもちろん、家族の中に利用する人がいる場合にも、一度、個人賠償責任保険や自転車保険の加入状況を確認してみてください。

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