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マラソン塾

Vol.19 移行期

2017/09/15

 前回まではフルやハーフの目標タイム別にトレーニングをご紹介してきましたが、今回からは様々なテーマでトピック的に情報をお伝えさせていただきます。そして今日のテーマは『移行期』。暑い夏から涼しい秋へ季節の変わるこの時期、走ることについて心掛けてほしいポイントをご紹介できればと思います。

1.夏の疲れは秋に出る

 『夏バテ』という言葉は主に夏の真っ盛りに使われる言葉ですが、この9月上旬も夏バテのようになることが多い時期。脱水や食欲不振、慢性的な疲労感などの諸症状を訴える人がとても多いのです。

 ランニングでも身体が重く、なかなか調子が上がらないということもよくあること。涼しくなって調子が上がる人もいるので、「あの人は一気にレベルアップしたから自分も頑張りたい」と焦りを感じる場合もありますが、それはあくまで人それぞれ。まずは夏の疲れをリセットして、回復させるのが何よりです。


 具体的な練習としては、ジョギングを中心としながら、必要に応じて100mくらい気持ちよく速く走ること(「流し」と呼ばれます)を3-5本行ったり、1kmを2-3本入れたりするなど、適度に心拍数を上げる練習を入れてみるとよいと思います。

 目標とするマラソン大会が決まり、それに向けて「20km」や「30km」といった長い距離を走ることを考える人もいますが、それはまだあまりオススメしません。身体の奥の疲れが抜けなくなるからです。長い距離を走るのは、本格的に涼しくなる9月中旬~下旬からがよいでしょう。

2.スピードの出し方

 それでは「スピードトレーニング、インターバル走!」と意気込む方もいますが、それもまた要注意。身体が疲れている中で無理にペースを上げると、それこそ故障に繋がる可能性が高いのです。

 私もそうでしたが、実は故障のリスクが高いのがこの時期。9月に故障して、大事なマラソン・駅伝シーズンを棒に振ったという方は結構多いのです。

 夏の疲れを残したまま、涼しくなって一気にスピードを上げれば、身体がスピードに追い付いていきません。そういう意味でも、ジョギングに「流し」や1kmを加えることで身体に刺激を与え、徐々にスピードの出せる状態にしていくことが大事です。

 9月の末~10月になれば、自然と調子は上がってきます。そうなってくれば、本格的に11月頃に控えたマラソン大会に向けて準備をする時期。急激に負荷を上げると故障に繋がるので注意しつつ、マラソンに向けて確実に走り込みをしていきましょう。いまは走り込み前の準備期間として、追い込み過ぎず、休み過ぎず、適度にランニングをしていってもらえればと思います。

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