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マラソン塾

Vol.49 北海道マラソン

2018/09/28

 先日、8月26日(日)に開催された北海道マラソン。その結果をご紹介するとともに、夏マラソンの走り方についてもご紹介できればと思います。

<北海道マラソンとは>
 北海道マラソンは今年で第32回を数え、8月の最終日曜日に札幌で開催される、夏マラソンの代表ともいえる国内マラソン大会です。

 かつては制限時間が4時間とアスリート向けの大会でしたが、2009年に制限時間が5時間となり、定員も一気に拡大して、『市民ランナーの大会』に生まれ変わりました。

 そして今年の北海道マラソンは、「東京2020オリンピック」日本代表選手を選考する「マラソングランドチャンピオンシップシリーズ(MGCシリーズ)」として開催。日の丸を背負った経験のある選手も多数出場し、史上最も豪華といえるメンバーが集まりました。

<男女の結果(上位)>
男子成績
   氏名       所属         タイム    MGC出場権
1  岡本直己    中国電力     2:11:29      ○     
2 
ポール クイラ   コニカミノルタ    2:11:58   (対象外)
3 谷川 智浩    コニカミノルタ    2:12:02      ○
4 大塚 祥平    九電工       2:12:07       ○
5 中本 健太郎   安川電機     2:12:54       ○
6 早川 翼     トヨタ自動車    2:14:05    

・女子成績
   
氏名        所属            タイム   MGC出場権
1  鈴木 亜由子  JP日本郵政G       2:28:32     ○
2 前田 彩里    ダイハツ               2:30:56 
3 谷本 観月    天満屋             2:31:34 
4 沼田 未知    豊田自動織機      2:34:35 
5 床呂 沙紀    京セラ              2:37:16 
6 加藤 岬     九電工              2:37:36

 男女ともMGC出場権獲得のためのタイム(2時間13分/2時間30分)でペースメーカーが設定され、特に男子は例年になくハイペースでの展開となりました。

 35kmまで6人が争う展開から、38km地点で岡本選手がスパート。北海道マラソン史上、日本人最速タイムとなる好記録、夏マラソンで自己ベストという走りで見事優勝。ハイペースで展開した結果、日本人4選手がMGCの切符を手にするハイレベルなレースでした。

 一方、女子はトラックで最強と言われている鈴木亜由子選手の初マラソン、2時間22分台の自己ベストを持つ期待の若手、前田彩里選手の復帰レースに注目が集まりました。結果、鈴木選手が期待通りのレース運びで優勝、前田選手はMGC出場権に惜しくも届かない結果となりました。

<夏マラソンの心得>
 『北海道マラソンで自己ベストを!』と意気込む方もいますが、前提として、夏マラソンは記録を狙うには難しい大会です。

 MGCの設定タイムが北海道マラソンは他大会と比べて3~4分遅くなっている通り、トップ選手でも3~4分記録が落ちるのが普通となります。

 その理由は、やはり夏の暑さ。今年は25℃前後と比較的気温が低かったとはいえ、10℃前後で開催される冬場のマラソンと比べればかなり暑く、必然的に記録は悪くなります。

 またもう1つ、注意していただきたいのは路面の固さです。北海道といった雪国では、自動車のチェーンや除雪車の重みに耐えられる構造のため、一般的に路面が厚く・固く作られています。結果的にランナーの足に掛かる衝撃が大きくなり、他のレースより「脚に来る」感覚が強くなります。

 もちろん、上記の理由によるタイム差には個人差があります。暑さに強い人や上下動の少ない安定したフォームの人はロスが少ない一方、暑さが苦手な人や上下動が大きくダイナミックに走る人はタイム設定を大きく落とす必要があるでしょう。

 暑い時期の練習でも考え方は同じですが、秋以降の設定タイムより1kmあたり5~10秒遅く走って、負荷は同じくらいになります。

 夏マラソンでタイムが出なかったとしても、「良い経験、良い走り込みになった」ととらえ、悲観的にならないことが大事。記録を出すのに適した時期は11月~12月ですので、これからしっかり練習を積んでもらえればと思います。

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