Vol.69 東京2020大会(その3)
2021/08/05
今回まで3回に分けて東京2020大会、陸上競技の見どころをご紹介してきましたが、トリを飾るのはロード種目。メダル獲得の期待が高い競歩、そして注目度の高いマラソンについてご紹介いたします。
8/5(木)DAY7
16:30 男子20km競歩決勝
山西利和(愛知製鋼)、池田向希(旭化成)、高橋英輝(富士通)の3選手が出場。3名とも世界トップレベルのタイム(1時間17分台)を有するとともに、2019年のドーハ世界大会で山西選手が金メダルを獲得するなど日本チームとしての実績も十分。金メダルも視野に、日本人のメダル獲得が期待されます。
8/6(金)DAY8
5:30 男子50km競歩決勝
川野将虎(旭化成)、丸尾知司(愛知製鋼)、勝木隼人(自衛隊体育学校)の3選手が出場。20km競歩の世界記録保持者であり、2019年のドーハ世界大会金メダルの鈴木雄介が代表辞退となりましたが、代わって出場するメンバーも好タイムを持ちます。地の利も活かし、メダル獲得に期待したいと思います。
16:30 女子20km競歩決勝
岡田久美子(ビックカメラ)、藤井菜々子(エディオン)、河添香織(自衛隊体育学校)の3選手が出場。男子と比べて厳しい戦いになる女子競歩ですが、2019年のドーハ大会でダブル入賞を果たしたのに続き、五輪での入賞も期待したいと思います。
8/7(土)DAY9
7:00 女子マラソン決勝
前田穂南(天満屋)、鈴木亜由子(日本郵政)、一山麻緒(ワコール)の3選手が出場。MGCで優勝した暑さに強い前田選手、リオ五輪をはじめトラックで実績を残してきた鈴木選手、2時間20分台の好記録を持つ一山選手とそれぞれが強みを持つメンバーです。酷暑を避けるために札幌での開催となりましたが、それでも暑い中でのタフなレース、日本人らしい粘りの走りでメダルの獲得を期待したいと思います。
8/8(日)DAY10
7:00 男子マラソン決勝
中村匠吾(富士通)、服部勇馬(トヨタ)、大迫傑(NIKE)の3選手が出場。いずれも大学時代から注目され、トラック、駅伝、そしてマラソンと実績を残してきたメンバーです。中村選手はトラックよりロードで強さを発揮する選手であり、MGCでも切れ味するどいスパートで勝ち切るなど暑さ耐性も十分。服部選手は一歩一歩確実にマラソンのタイム、トラックのタイムを縮め、MGCでも粘りの走りで2位に食い込みました。
そして大迫選手は日本のエースとしてトラックでの日本記録更新と五輪代表、2度にわたるマラソン日本記録の更新とプロランナーとして走り続けてきました。東京2020大会のマラソンをラストレースにすることを発表し、退路を断っての出場。ケニア、エチオピアといったアフリカ系選手にタイム面ではやや劣りますが、暑さもあり、タイム通りの結果にならないのがマラソンです。大迫選手のラストランも含め、各選手の走りにぜひご注目ください。
※陸上競技全体のスケジュール、日本選手の紹介は下記のページもご覧ください。
https://www.jaaf.or.jp/olympic/tokyo2020/schedule/