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マラソン塾

Vol.70 東京2020大会(その4)

2021/08/13

 前回まで3回に分けて東京2020大会、陸上競技の見どころをご紹介してきましたが、今回は日本人選手の結果について、改めて整理、ご案内いたします。

<男子トラック種目>

5000m  
松枝博輝(富士通) 予選/2組18着14分15秒54
坂東悠汰(富士通) 予選/1組17着14分05秒80

⇒好成績だった女子とは異なり、予選通過に遠く及ばず、厳しい結果となりました。

10000m
相澤晃(旭化成)   決勝/17位 28分18秒37
伊藤達彦(HONDA) 決勝/22位 29分01秒31

⇒日本記録保持者の相澤選手は8000m近くまで先頭集団で進めましたが、終盤のペースアップに対応できず、入賞に及びませんでした。

3000m障害物
三浦龍司(順天堂大) 予選/1組2着 8分09秒92 決勝/7位8分16秒90 ★入賞!
山口浩勢(愛三工業) 予選/3組12着 8分31秒27
青木涼真(HONDA) 予選/2組9着 8分24秒82

⇒期待の19歳、三浦選手が会心の走り。予選は自身の持つ日本記録を6秒更新して通過、決勝では序盤に先頭を走り、メダルも期待させる走りで7位入賞。この種目、日本人初の入賞を果たしました!


<女子トラック種目>

1500m
田中希実(豊田織機) 予選/3組4着4分02秒33 準決勝/1組5着3分59秒19 決勝/8位3分59秒95 ★入賞!
卜部蘭(積水化学) 予選/2組9着4分07秒90

⇒注目の田中選手が歴史的な快走。予選、準決勝と日本記録を立て続けに更新し、衝撃の3分台で決勝へ進出!決勝も再び3分台の堂々たる走りで、この種目初、女子中距離では1928年アムステルダム五輪の女子800m以来となる93年ぶりの入賞を果たしました!なお、卜部選手も予選で自己ベストを更新しました。


5000m
田中希実(豊田織機) 予選/2組6着 14分59秒93
廣中璃梨佳(日本郵政) 予選/1組9着 14分55秒87 決勝/9位14分52秒84
萩谷楓(エディオン) 予選/1組12着 15分04秒95

⇒出場の3選手が全員自己ベスト、そして決勝に進んだ廣中選手は日本記録を更新する走り。9位と惜しくも入賞はできませんでしたが、廣中選手は10000mの快走へも繋げています。


10000m
廣中璃梨佳(日本郵政) 決勝/7位31分00秒71 ★入賞!
新谷仁美(積水化学) 決勝/21位32分23秒87
安藤友香(ワコール) 決勝/22位32分40秒77

⇒スタートして間もなく廣中選手が先頭に立ち、ハイペースの展開に。新谷選手、安藤選手は序盤から遅れて厳しい走りになりましたが、廣中選手は先頭を譲って以降も粘りの走り。自己ベストを更新し、この種目でアトランタ五輪以来25年ぶり、日本人3人目の入賞を果たしました!


3000m障害物
山中柚乃(愛媛銀行) 予選/2組10着9分43秒83

⇒持ちタイム的に厳しいレースになりましたが、順位、タイムともこの種目のオリンピック最高成績を残しました。


<ロード種目>

男子20km競歩
池田向希(旭化成) 決勝/2位1時間21分14秒  ☆銀メダル!
山西利和(愛知製鋼) 決勝/3位1時間21分28秒 ☆銅メダル!
高橋英輝(富士通)決勝/32位1時間27分29秒

⇒今大会メダル獲得の期待が最も高かった20km競歩。優勝候補の山西選手を中心にレースは動きますが、惜しくも金メダルには届かず、池田選手が銀メダル、山西選手が銅メダル。とはいえ、今大会の陸上競技唯一のメダルを、一度に2つ獲得する素晴らしい結果。オリンピックでの男子20km競歩のメダル獲得は今回が初めてであり、同一種目で複数のメダルを獲得したのは、実に1936年ベルリン大会以来となる快挙でした。


男子50km競歩
川野将虎(旭化成) 決勝/6位3時間51分56秒 ★入賞!
勝木隼人(自衛隊体育学校) 決勝/30位4時間06分32秒
丸尾知司(愛知製鋼) 決勝/32位4時間06分44秒

⇒競技時間が4時間近くに及び、最も過酷な競技とも言われる50km競歩。川野選手が46kmあたりまで2位集団でメダル争いに加わり、終盤で後れたものの6位入賞。2008年北京大会から続く、この種目の連続入賞を「4」へ増やしました。


女子20km競歩
藤井菜々子(エディオン) 決勝/13位1時間31分55秒
岡田久美子(ビックカメラ) 決勝/15位1時間31分57秒
河添香織(自衛隊体育学校) 決勝/40位1時間39分31秒

⇒この種目初の入賞には届きませんでしたが、13位は日本勢として2012年ロンドン大会(11位)に次ぐ成績でした。


女子マラソン
一山麻緒(ワコール) 決勝/8位2時間30分13秒 ★入賞!
鈴木亜由子(日本郵政) 決勝/19位2時間33分14秒
前田穂南(天満屋) 決勝/33位2時間35分28秒

⇒暑さのためレース前夜に急きょスタート時刻が1時間繰り上げられたものの、日差しもあり、気温30℃近い厳しいコンディションでのレースとなりました。レースはスローから徐々にペースアップする展開になりましたが、30km過ぎまで先頭集団にくらいついた一山選手が8位に入り、アテネ五輪以来17年ぶりとなる入賞を果たしました。


男子マラソン
大迫傑(NIKE) 決勝/6位2時間10分41秒 ★入賞!
中村匠吾(富士通) 決勝/62位2時間22分23秒
服部勇馬(トヨタ) 決勝/73位2時間30分08秒

⇒今大会を「ラストラン」にすることを表明して臨んだ大迫選手が集大成となる走り。30kmまで先頭集団に位置し、以降レースが動いて8位に後退するも、2位集団の背中を追って2人をかわし、メダルも期待される粘りの走り。最終的に2位集団が崩れず、6位でのゴールとなりましたが、暑さの中で日本人の五輪最高タイムで6位入賞。


 陸上競技全体で日本チームは銀1・銅1のメダルのほか、6位3、7位2、8位2と入賞9となり、戦後最多の入賞数を果たしました。

※陸上競技全体の日本選手のリザルトは下記のページもご覧ください。
https://www.jaaf.or.jp/olympic/tokyo2020/news/article/15266/

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