心と体を美しくできなかった美容学校の理事長
2026/02/10
いま美容室の経営が危機的な状況を迎えているといわれます。2025年の倒産件数が235件に達し、前年の215件を上回って2年連続で過去最多を更新したというのです。そんな中で、愛知県名古屋市中村区で60年以上の歴史を持ち、1,300人以上の学生を抱える中日美容専門学校(学校法人中日学園)の校長で学校法人の理事長も務めていた久米健市氏(59)が、所得税約6,600万円を脱税したとして、名古屋国税局に告発されたとの報道が2026年2月3日に流れて美容関係者を驚かせました。

というのも、久米氏は一般社団法人日本エステティック協会の理事長を10年以上にわたって務め、エステティック業界の発展にコンプライアンスの遵守が欠かせないことを言い続けてきた人物だったからです。
名古屋国税局によると、久米氏は2020年から2023年にかけて約2億2,500万円の所得を隠し、所得税約6,600万円を脱税した疑いがもたれているというのです。
学園が発注した修繕工事で、業者に費用を水増しした請求書を作成させ、費用が振り込まれた後、差額を自身が管理する口座などに振り込ませていたということです。
中日美容専門学校のホームページには、2026年2月3日付で次のようなお知らせが掲示されています。
「当学園としては誠に遺憾ではございますが、既に関係各機関にて報道されているとおり、令和2年2月ごろから同6年5月ごろまでの約4年間に亘り、当学園の前理事長及び前校長であった久米健市氏は、取引先事業者を介して不正に金員を横領する行為を繰り返しておりました。
久米氏は、自身が横領行為に及んだことを認めており、当学園が本件の発覚を覚知した直後に、中日学園の理事長、中日美容専門学校の校長、その他業界団体の役職を退任し、当学園を辞職しています。」
久米氏は、一般社団法人日本エステティック協会の総会で理事長として挨拶に立ち、「コンプライアンスを遵守できなければ、心と体を美しくすることはできない」と宣言していましたが、どうやら自身は不正を繰り返して、汚濁にまみれ、心と体を美しくすることはできなかったようです。
