令和3事務年度 申告所得金額の総額は79兆5千億円で過去最高
2022/11/02
国税庁はこのほど、令和3事務年度の法人税等の申告(課税)事績を公表した。
それによると、令和4年6月30日現在の法人数は328万3千人で、前年対比2.0%の増加となった。令和3年4月1日から令和4年3月31日までに終了した事業年度に係る申告について、令和4年7月31日までに申告があった法人税の申告件数は306万5千件(前年度:301万件)。その申告所得金額の総額は79兆4790億円で、前年度から9兆3489億円増加して過去最高となった。申告税額の総額は13兆9232億円で、前年度から1兆8012億円の増加となり、2年連続の増加となった。
黒字申告件数は109万3千件(同:105万3千件)で、黒字申告割合は前年度より0.7ポイント上昇の35.7%となった。黒字申告1件当たりの所得金額は7273万2千円となり、こちらも前年度から610万4千円のプラスとなっている。
一方、申告欠損金額は16兆8427億円(同:23兆7219億円)で前年対比71.0%。赤字申告1件当たりの欠損金額は853万円9千円(同:1212万1千円)で前年対比70.5%だった。
令和3事務年度における源泉所得税等の税額は20兆6919億円で、前事務年度の19兆624億円から1兆6919億円(8.5%)増加し、過去最高を記録した。主な所得についてみると、給与所得の税額は11兆8850億円(同:11兆3333億円)で前年度から4.9%の増加、配当所得の税額は7009億円で14.6%の増加となった(令和3年7月1日から令和4年6月30日までに提出のあった徴収高計算書の税額および税務署長が行った納税通知に係る税額を集計)。
なお、令和3年度における法人税の申告のe-Tax利用件数は256万8千件で、前年度に比べて14万4千件(5.9%)の増加となり、e-Tax利用率は87.9%と前年度に比べて1.2ポイント上昇した。