令和5年分相続税申告事績 課税割合9.9%で過去最高に
2024/12/25
国税庁がさきごろ公表した令和5年分の相続税の申告状況によると、令和5年分の1年間(令和5年1月~12月)における被相続人数(亡くなった人)は157万6016人で、前年分156万9050人よりも6966人増えて過去最高となった。
相続税の課税対象となった被相続人数は、前年分15万858人より4882人増加の15万5740人。課税割合は9.9%(前年分9.6%)となり、いずれも過去最高となった(令和5年分は令和6年10月31日までに提出された申告書に基づき作成している)。
令和5年分の課税価格の合計は21兆6335億円で、前年分20兆6840億円から9495億円の増加。税額は3兆53億円で、前年分2兆7989億円から2064億円の増加となった。被相続人1人当たりの課税価額は1億3891万円(同1億3711万円)、税額は1930万円(同1855万円)だった。
相続財産の金額の構成比を見てみると、「現金・預貯金等」35.1%、「土地」31.5%、「有価証券」17.1%、「家屋」5.0%、「その他」11.4%となっている。
なお、東京局管内における相続税の課税対象者は4万8358人(前年分4万2881人)、課税割合は15.0%(同14.7%)、税額は1兆2346億円(同1兆886億円)。大阪局管内の課税対象者は2万4401人(同2万1985人)、課税割合は9.7%(同9.6%)、税額は4868億円(同4024億円)。名古屋局管内の課税対象者は2万1670人(同1万9359人)、課税割合は12,2%(同11.9%)、税額は3128億円(同2941億円)となっている。