平成28年分の確定申告状況 所得税等の申告者は2169万人
2017/06/06
国税庁はこのほど、「平成28年分の所得税等、消費税及び贈与税の確定申告状況等」を公表した。
それによると、平成28年分所得税等の確定申告書の提出者は、平成27年分から17万6千人増えて2196万人となり、２年連続の増加となった。このうち、申告納税額がある人（納税人員）は637万人（前年分比0.7％増）、その所得金額は40兆572億円（同1.7％増）、申告納税額は3兆621億円（同3.1％増）だった。
確定申告の提出者で、土地等の譲渡所得（総合譲渡を含む）の申告者は49万5千人（同1.2％増）。そのうち所得金額がある人（有所得人員）は32万6千人（同1.6％増）で、所得金額は4兆4652億円（同10.0％増）となった。
また、株式等の譲渡所得の申告者は93万2千人（同2.7％増）と前年分より増加したものの、所得金額がある人は29万4千人（同36.3％減）、所得金額は2兆6130億円（同4.7％減）といずれも減少した。
個人事業者の消費税の申告件数をみると、申告件数は114万2千件で、納税申告額は5946億円（同1.7％増）。平成27年分と比べると申告件数はほぼ横ばいで、納税申告額は3年連続の増加となった。
贈与税の申告状況としては、申告書の提出者は50万9千人で、前年分と比べて5.4％減少した。そのうち納税人員は37万1千人（同3.2％減）で、申告納税額は2252億（同6.2％減）だった。なお、暦年贈与を適用した申告人員は46万4千人（同5.0％減）、申告納税額は1927億円（同10.8％減）。一方、相続時精算課税を適用した申告人員は4万5千人（同9.3％減）、申告納税額は325億円（同35.％増）だった。
