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平成29年分の確定申告 所得税の申告納税額は2年連続で3兆円超え

2018/05/31

 国税庁はこのほど、平成29年分の所得税等の確定申告状況を発表した。

 それによると、平成29年分の所得税等の確定申告書を提出した人は、前年より28万7千人多い2197万7千人(前年比1.3%増)。このうち、申告納税額がある人は640万8千人(同0.6%増)で、所得金額は41兆4298億円(同3.4%増)、申告納税額は3兆2037億円(同4.6%増)。申告納税額は2年連続で3兆円を超えており、景気回復の兆しがうかがえる。

 確定申告書を提出した人のうち、土地等の譲渡所得の申告者は51万4千人(同3.8%増)で、所得金額がある人は34万1千人(同4.5%増)、所得金額は4兆7557億円(同6.5%増)。また、株式等の譲渡所得の申告者は103万1千人(同10.6%増)で、そのうち所得金額がある人は53万3千人(同81.1%)、所得金額は3兆5732億円(同36.7%増)と大幅に増加した。

 贈与税の申告状況を見てみると、申告書を提出した人は50万7千人(同0.5%減)で、申告納税額がある人は36万9千人(同0.4%減)、申告納税額は2077億円(同7.8%減)といずれも減少している。このうち、暦年課税を適用した人は46万2千人(同0.5%減)、申告納税額は1747億円(同9.4%減)。一方、相続時精算課税を適用した人は4万5千人(同0.8%減)で、申告納税額は331億円(同1.8%増)だった。

 なお、ICT(情報通信技術)を利用して所得税の確定申告書を提出した人は1434万2千人で、28年分の1335万8千人から98万4千人の増加。国税庁ホームページの確定申告書等作成コーナーなど、ICTを利用して自宅等から所得税等の確定申告書を提出した人は928万9千人(同9.4%増)となった。

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