平成30年度税理士試験 受験者数の減少は止まらず
2018/12/20
平成30年度(第68回)税理士試験の合格者が発表された。合格者数は、前年度より123人少ない672人(内:女性171人)だった。受験者数は3万850人(内:女性7767人)で、前年度より2124人の減少となり、若年層を中心に“税理士離れ”が止まらなかった。
平成30年度試験の一部科目合格者は4044人(内:女性1084人)。科目別に合格者数を見てみると、「簿記論」の合格者は1770人、合格率は前年度より0.6ポイント上昇の14.8%だった。「財務諸表論」は、前年度試験で29.6%という高い合格率だったが、30年度の合格率は13.4%(合格者1179人)となった。
そのほか、「所得税法」は合格者209人(合格率12.3%)。「法人税法」は合格者542人(同11.6%)。「相続税法」は合格者363人(同11.8%)。「消費税法」は合格者833人( 同10.6%)となっている。
税理士試験の合格状況を年齢別に見てみると、41歳以上の合格者が247人(受験者数1万1309人)と最も多かった。次いで、36~40歳が142人(受験者数5268人)、31~35歳が133人(受験者数5716人)、26~30歳が99人(受験者数4900人)、25歳以下は51人(受験者数3657人)となった。
次回の第69回税理士試験は、2019年8月6日~2019年8月8日の3日間で行われ、合格発表は同年12月中旬を予定している。
なお、第70回税理士試験は、2020年東京オリンピック・パラリンピックが開催されるため、開催期間中の受験生の宿泊先の確保等への支障を回避する観点から、試験会場が確保されることを前提として、2020年8月18日(火)から同年8月20日(木)の日程で実施することを予定している。