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e-Tax 「ID・パスワード方式」のID・パスワードの新規発行を停止

2025/10/03

 国税庁は9月25日、「確定申告書等作成コーナー」から e-Tax により税務申告を行う際の「ID・パスワード方式」で使用する ID・パスワードについて、新規発行を停止することを発表した。

 現在、国税庁ホームページ「確定申告書等作成コーナー」から e-Tax により税務申告を行う主な方法としては、①マイナンバーカード等を利用した「マイナンバーカード方式」、②税務署が本人確認を行った上で発行する ID とパスワードを利用した「ID・パスワード方式」がある。

 ID・パスワード方式については、マイナンバーカードが普及するまでの暫定的な対応として運用されているが、マイナンバーカードの保有率が約8割となり、特に「マイナンバーカード方式」を利用される方が増加している。そうした状況を踏まえ、「デジタル社会の実現に向けた重点計画」(令和7年6月 13 日閣議決定)において、「マイナポータルと e-Tax の連携を更に充実させ、『書かない確定申告』の実現を図るべく、その前提となるマイナンバーカードを用いた e-Tax の推進のため、マイナンバーカードが普及するまでの暫定的な e-Tax 促進策である『ID・パスワードによる申告』について、その廃止を含めた在り方を検討し、2025 年度中に結論を得る」こととされていた。

 これを受け、マイナンバーカードを用いた e-Tax の利用をより一層進める観点から、令和7年 10 月1日より、今後新たに e-Tax で申告される納税者には「マイナンバーカード方式」を案内し、「ID・パスワード方式」で使用する ID・パスワードについては新規発行を停止する。

 なお、すでに「ID・パスワード方式」の届出をしている納税者は、引き続き「ID・パスワード方式」を利用できる。今後の「ID・パスワード方式」に関する対応について、国税庁では改めて案内することを予定している。

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