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「宮島訪問税」を新設 訪問者に1回100円課税

2021/08/06

 総務省は7月21日、広島県廿日市市から協議のあった法定外普通税の新設について、同日付けで同意したことを公表した。

 世界遺産に指定されている厳島神社がある宮島では、国際観光地としての受け入れ環境の整備が求められ、宮島地域以外の外部からの来訪によって発生する行政需要は全国標準を上回る行政サービスとなっている。しかし、人口減少・少子高齢化の進行によって同市の財政状況は厳しくなっており、今後も行政需要に対応していくため、宮島訪問税を新設することとなった。

 観光客らが船舶により宮島町の区域へ訪問するごとに1人1回100円を課税する。1年分を一時に納付する場合は、訪問者1人1年ごとに500円を課税する。

 なお、未就学児のほか、学校に就学し、修学旅行その他の学校教育上の見地から行われる行事、活動などに参加している者ならびにその引率者や付添人は課税が免除される。療育手帳、精神障害者保健福祉手帳または身体障害者手帳を交付されている障害者なども非課税となる。

 令和5年度を目途に、新型コロナウイルス感染症の状況を考慮した上で条例施行を予定している。税収は、初年度に約2億円、平年度で約3億円を見込んでいる。

 「宮島訪問税」の詳細はこちら

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