日税グループは、税理士先生の情報収集をお手伝いします。日税ジャーナルオンライン

MENU

税務ニュースTaxation Business News

令和4年度の審査請求 3159件を処理して納税者の認容割合7.1%

2023/06/21

 国税不服審判所はこのほど、令和4年度における審査請求の概要を公表した。

 国税不服審判所に対する審査請求は、国税不服申立制度の改正により、再調査の請求(改正前:異議申立て)を経ずに直接行うことが可能となった(再調査の請求を行った場合でも、再調査の請求についての決定(再調査決定)後の処分になお不服がある場合に行うことができる)。

 令和4年度における審査請求の件数は3034件で、前年度より22.2%増加した。このうち、異議申立てまたは再調査の請求を経ないで直接審査請求のあった件数は前年度より407件増加の2218件、異議申立てまたは再調査の請求を経た審査請求は前年度より145件増加の816件。令和4年度の審査請求の発生件数に占める直接審査請求の割合は73.1%だった。

 審査請求の処理件数は、前年度から877件増加の3159件で、このうち取下げは286件、却下は385件、棄却は2263件。納税者の主張が一部でも認められた件数は225件で、一部認容は153件、全部認容は72件。その割合は7.1%(一部認容4.8%、全部認容2.3%)で、前年度と比べ5.9ポインの減少となった。

 なお、国税不服審判所では、審査請求を原則1年以内に裁決するようにしており、審査請求の1年以内の処理件数割合は95.4%だった。

PAGE TOP