令和2年度の国民負担率は過去最高の44.6%になる見通し
2020/03/05
財務省はこのほど、令和2年度の国民負担率が過去最高の44.6%になる見通しであることを公表した。
国民負担率とは、個人・法人を含めた国民全体の所得総額である国民所得に対し、租税負担と社会保障負担が占める割合を示したもの。平成25年度までは30%台で推移してきたが、26年度以降は40%を超え、令和2年度は過去最高となった。
令和2年度の国民負担率の内訳は、租税負担率は26.5%(国税16.4%、地方税10.1%)、社会保障負担率が18.1%。なお、国民負担率に財政赤字を足した潜在的な国民負担率は49.9%となっている。
国民負担率と潜在的な国民負担率の国際比較(日本は2017年度、諸外国は2017年の実績)は以下のとおり。
日本 国民負担率:43.3% 潜在的な国民負担率:48.3%
フランス 国民負担率:68.2% 潜在的な国民負担率:72.1%
スウェーデン 国民負担率:58.9% 潜在的な国民負担率:58.9%
ドイツ 国民負担率:54.1% 潜在的な国民負担率:54.1%
イギリス 国民負担率:47.4% 潜在的な国民負担率:51.0%
アメリカ 国民負担率:34.5% 潜在的な国民負担率:37.9%