令和7年度の滞納残高は9847億円 AI活用で滞納整理を促進
2026/09/03
国税庁はこのほど、令和7年度租税滞納状況の概要を公表した。
それによると、全税目の滞納残高は9847億円となり、前年度から133億円(1.4%)増加。これで6年連続の増加となった。なお、滞納残高は平成10年度のピーク時(2兆8149億円)の約3割まで減少している。
新規発生滞納額は9935億円となり、前年度から10億円(0.1%)増加した。新規発生滞納額は、平成4年度のピーク時(1兆8903億円)の約5割となっている。税目別でみると、消費税の5234億円が最も多く、次いで所得税2432億円(源泉所得税423億円、申告所得税2009億円)、法人税1394億円、相続税605億円となった。
令和7年度の新規発生割合(徴収決定済額(申告などにより課税されたものの額)に占める新規発生滞納額の割合)は、前年度から0.1ポイント少ない1.1%となっている。また、整理済額は9802億円となっており、前年度と比較すると315億円(3.3%)増加した。
なお、国税庁では滞納の未然防止に関する取組みとして、令和5年5月、同庁ホームページに「納税に関する総合案内」を開設し、納付手続や計画的な納税(資金の積立て)の方法、納付が困難な人への猶予制度の案内など、納税者のニーズに応じて様々な情報を提供している。

また、納税者利便の向上や現金管理などに伴う社会全体のコスト縮減、さらには滞納の未然防止の観点から、キャッシュレス納付(振替納税、ダイレクト納付、インターネットバンキングなどによる電子納税、クレジットカード納付、スマホアプリ納付)の利用拡大に取り組んでいる。
さらに、国税庁ではAI(予測AI・生成AI)を活用し、効果的・効率的な滞納整理に取り組んでいる。滞納者の各種情報(過去の接触事績、申告書データ、業種など)を基に、滞納者ごとに接触できる可能性の高い方法(電話、臨場、文書)を予測するモデルや曜日・時間帯ごとの応答予測モデルを構築し、全国の国税局や税務署において、予測結果を活用した滞納整理を進めている。
令和7年度租税滞納状況の概要はこちら。