6年度税理士試験 受験者数は4年連続で増加
2024/12/11
国税庁はこのほど、令和6年度(第74回)税理士試験結果を公表した。合格者数は前年度より22人少ない578人(内、女性148人)だった。
税理士試験の受験者数は減少傾向にあり、平成27年度の3万8175人から5年間で約1万1千人減少したが、令和3年度は前年度より受験者数が626人増加。令和4年度は1554人増加、令和5年度は4040人増加し、令和6年度も前年度より1864人増えて4年連続の増加となった。
令和6年度試験の一部科目合格者は5184人(内:女性1613人)。合格者578人を合わせた合格率は16.6%で、前年度の21.7%から5.1ポイント下がった。
科目別に合格者数を見てみると、「簿記論」の合格者は3076人、合格率は前年度と同じ17.4%だった。一方、「財務諸表論」の合格者は1099人、合格率は前年度から20.1ポイントの大幅ダウンで8.0%となり、すべての科目の中で合格率が一番低かった。
そのほか、「所得税法」は合格者150人(合格率12.6%)、「法人税法」は合格者588人(同16.4%)。「相続税法」は合格者471人(同18.7%)。「消費税法」は合格者740人( 同10.3%)となっている。
税理士試験の合格状況を年齢別に見てみると、41歳以上の合格者が229人(受験者数1万1543人)と最も多く、次いで36~40歳が104人(同4668人)、31~35歳が103人(同4990人)、26~30歳が94人(同5775人)、21~25歳以下は47人(同6255人)となっている。20歳以下の合格者は1人(同1526人)だったが、20歳以下の一部科目合格者は592人で、合格率は38.8%と4割近くになっている。
次回の令和7年度(第75回)税理士試験は、令和7年8月5日(火)から同年8月7日(木)の日程で実施することを予定している(日程については今後変更する場合がある)。合格発表は令和7年11月28日(金)。