Vol.37 冬から春への移行期
2018/03/29
今日のテーマは『冬から春への移行期』。春になって気温が上がり、体を動かしやすい時期になってきましたね。陸上競技全体でみれば『シーズン』とも言われる時期ですが、マラソンに取り組む私達の場合は『オフシーズン』ともいえるのが今の時期です。この時期に注意すべき点、取り組みたい点をお伝えできればと思います。
<体調の変化に要注意>
まず注意したいのが体調変化。寒暖差が激しく、そして年度替わりの繁忙期も重なり、疲れが出やすい時期になります。風邪などの体調不良に気を付けることはもちろんですが、走る場合にも、なんとなく身体がだるいという感覚になりがち。花粉症のある人は余計にだるさが出て、なかなかすっきり走れない時期となります。
「あまり走っていないのに身体が疲れている」「なんか調子が出ない」と感じることもあるかもしれませんが、それは季節的な影響が大きいもの。マラソンシーズンの疲れも出る頃なので、焦ることなく、じっくりランニングしてもらえたらと思います。
<フルマラソンを控えている方>
4月には長野、かすみがうらといった人気のフルマラソンもありますね。春マラソンは気温が上がることも多く、冬場の寒さに慣れた身体では夏マラソンのような暑さを感じることも。レース2週間前までに『暖かい、暑い』と感じるコンディションで20~30km走を行い、本番に向けてウェアや補給対策なども含めたリハーサルをしてほしいと思います。
<フルマラソンが終わりという方>
もうフルマラソンもなく、シーズンオフという方も多いと思います。そうした方は、心身ともにリフレッシュした後、定期的に大会を入れてモチベーションを保ってほしいと思います。いまはインターネットを通じて、ランニングに関する情報を検索し、気軽に申込みできるようになりました。大規模市民マラソン大会の雰囲気とは違った、『アットホームな大会』『練習会のような大会』にも参加してはいかがでしょうか。
<秋~冬とは違ったアプローチを>
フルやハーフの大会が少なくなるこの時期、以下のアプローチもお勧めです。
①5000m等の短い距離に挑戦
陸上競技の世界では『シーズン』と言われる通り、これから競技場を利用した5000m等の種目が頻繁に開催されていきます。今は市民ランナー向けに、陸連登録不要で出場できる大会も増えてきました。スピードを上げることでフルマラソンペースの余裕度が高まり、記録向上も期待できます。
②トレイルランニングに挑戦
トレイルとは登山道や林道などを意味し、舗装されていない山道等を走るものです。舗装路でのマラソンのように常に走り続ける必要は無く、登りや足場の悪いところなどは歩くなどして、自然の中を楽しみながら体を動かし続けることができます。週末に気分転換にいくのもよし、レースに出場して頑張るのもよし、転倒や事故のリスクからマラソンシーズンには難しい『トレラン』ですが、脚作りのための1つのアプローチになるかと思います。