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トラブルは現場で起きている!

スポーツ団体は何故もめごとが多いのか

2018/03/23

 公益財団法人日本相撲協会のもめごともまだ冷めやらぬなか、今度は公益財団法人日本レスリング協会から火の手が上がりました。組織がらみのパワハラや嫌がらせが行われているというのです。

 この二つの団体に限らず、スポーツ団体では、これまでもいろいろと組織の運営をめぐる役員らの確執や派閥対立によるトラブルが起きてきました。古くは2006年に日本スケート連盟で起きた理事らの公金着服、私的流用などの不正経理事件ですが、この事件が明るみに出た背景には、やはり派閥対立があったといわれています。また最近では、2014年に内閣府から勧告を受け、公益社団法人全日本テコンドー協会が公益認定を取り消されていますが、理由は、派閥抗争をめぐる内紛から違法な会員の資格停止処分が行われていたことでした。

 一般的に、スポーツマンというと、明るくさわやかな印象を持つ人が多いはずですが、その明るくさわやかなスポーツマンばかりいるスポーツ団体で、どうしてこんなにもめごとが起きるのでしょうか。答えは簡単です。人が思っているほどスポーツマンは明るくもなければ、さわやかでもないからです。だいたい、毎日毎日他人に勝つために苦しいトレーニングに明け暮れているスポーツ選手が、そんなに明るくさわやかでいられるわけがありません。

 実際、プロのスポーツ選手は神経質で細かいことに気を使う人が多いと聞きます。そりゃあ、そうでしょう。コンマ何秒の世界を競ったりしているわけですから、おおらかな性格でいられるわけがありません。税理士でも、スポーツ選手の確定申告をやったことのある人ならわかるでしょうが、税金にもシビアなら、財布のヒモもかなり固いです。

 そういうスポーツ選手や元スポーツ選手をメンバーとするスポーツ財団ですから、確執があって不思議はありません。それがし烈な権力争い、派閥争いを生むのはむしろ当然といえるかもしれません。

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