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トラブルは現場で起きている!

財団への寄附を利用する脱税は、世界共通!?

2020/02/21

 世界最高のサッカー選手はメッシでしょうか、それともロナウドでしょうか。最新のスーパーコンピュータは、メッシだと結論を出して、ロナウドとの比較に終止符を打ったと英国メディアが伝えています。スペインのFCバルセロナに所属するリオネル・メッシは、2019年の世界アスリート収入ランキングでも1位に躍り出ました。ちなみに2位はスペインのレアル・マドリードに所属していたロナウドです。

 二人に共通しているのは、サッカーばかりではありません。巨額の脱税で告発されたことでも共通しています。ロナウドは、レアル・マドリード時代の2011年から2014年に肖像権収入を脱税した罪で1880万ユーロの罰金を課されました。一方、メッシは、父ホルヘ・メッシと2007年から2009年の肖像権収入を脱税したとして、バルセロナの裁判所から懲役刑と370万ユーロの罰金を宣告されています。懲役刑には執行猶予がついて投獄はされませんでした。

 しかし、メッシの脱税はそれにとどまらなかったのです。バルセロナは、メッシの報酬をタックスヘイブンを経由した振り込みによって、父ホルヘ・メッシが所有するアルゼンチンの会社に支払っていました。それでなくてもメッシの名は、パナマ文書によってタックスヘイブンにペーパーカンパニーを持っていることが大きく報じられ、サッカー界のスーパースターが情熱を注いでいたのはサッカーだけではなく、資産運用や脱税にも熱心であったことが暴露されていました。

 メッシが、メッシ財団を作って小児がん病院の建設資金を寄附したり、内戦が続くシリアにプレハブ式の学校20校を建設したこと。また、メッシの左足を純金で再現したオブジェ「ザ・ゴールデンフット」の売上金の一部を東日本大震災の被災者に支援したことでもよく知られています。

 しかし、財を成した者が税金を免れるために財団を利用するのは世界共通のようです。バルセロナは、メッシ財団に1270万ユーロもの寄附をしていましたが、これはメッシが、バルセロナに自分への報酬を支払わせる代わりに、メッシ財団に寄附させていたのではないかとの疑惑で検察当局の捜査を受けています。

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