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ニセコ宿泊税11月から条例施行 1泊最大2000円

2024/03/14

 総務省は3月12日、北海道ニセコ町から協議のあった法定外目的税の新設について、同日付けで同意したことを公表した。

 国内屈指のスキーリゾートエリアとして有名な北海道のニセコ町は、毎年安定して上質な雪が豊富にあり、世界中からスキーヤーや観光客が訪れているが、その一方で、地域内交通やオーバーツーリズム対策など、今後取組むべき課題も多く、観光振興をはじめとした地域づくりに関する経費や投資の負担が課題となっていた。

 そこで、新しい恒常的な自主財源を確保する手段として着目したのが宿泊税だ。ニセコ町では、2017年度から宿泊税に関する本格的な調査や検討、意見交換などを重ねてきたが、2019年度後半から新型コロナに対応する諸施策を優先したことで、宿泊税などに関する検討は事実上凍結の状況となった。

 しかし、その影響も少しずつ解消されてきたことで議論を再開。昨年12月21日にニセコ町議会にて条例案可決、そして今年3月12日、総務大臣の同意を得た。

 課税対象者は、ニセコ町内に所在する旅館、ホテル、簡易宿所などのほか、民泊の宿泊客も対象。税額は宿泊料金が5001円未満は100円、5001円~2万円未満は200円、2万円~5万円未満は500円、5万円~10万円未満は1000円、10万円以上は2000円になる。

 ニセコ町は宿泊税により平年度で1億6200万円の税収を見込む。修学旅行やその他学校行事などで参加している者や町長が必要と認める者には適用しない。令和6年11月1日の条例施行を予定している。

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