令和2年分の相続税申告状況 課税対象の被相続人は12万372人
2021/12/22
国税庁がさきごろ公表した令和2年分の相続税の申告状況によると、令和2年の1年間(令和元年1月~12月)における被相続人数(亡くなった人)は137万2755人で、過去最高だった前年分138万1093人よりも8338人減少した。
相続税の課税対象となった被相続人数は12万372人。前年分の11万5267人より5105人増加した。令和2年分の課税割合は8.8%(前年分8.3%)だった(令和2年分は令和3年11月1日までに提出された申告書に基づき作成している)。
令和2年分の課税価格の合計は16兆3937億円で、前年分15兆7843億円から6094億円の増加。税額は2兆915億円で、こちらも前年分1兆9754億円から1161億円の増加となった。
相続財産の金額の構成比を見てみると、「土地」34.7%、「現金・預貯金等」33.9%、「有価証券」14.8%、「家屋」5.3%、「その他」11.3%となっている。
東京局管内における相続税の課税対象者は3万8258人(前年分3万6145人)、課税割合は13.8%(同13.1%)、税額は9010億円(同8692億円)だった。大阪局管内の課税対象者は1万9470人(同1万8448人)、課税割合は9.0%(同8.5%)、税額は3678億円(同3060億円)。名古屋局管内の課税対象者は1万7782人(同1万7274人)、課税割合は11.4%(同11.0%)、税額は2651億円(同2552億円)となっている。