法人税等の申告事績 申告所得金額は85兆106億円で過去最高
2023/11/08
国税庁はこのほど、令和4事務年度の法人税等の申告(課税)事績を公表した。
それによると、令和4年4月1日から令和5年3月31日までに終了した事業年度に係る申告について、令和5年7月31日までに申告があった法人税の申告件数は312万8千件(前年度:306万5千件)。その申告所得金額の総額は85兆106億円で、前年度から5兆5315億円の増加となり、過去最高となった。
申告税額の総額は14兆9099億円で、前年度から9867億円の増加。申告所得金額ならびに申告税額ともに3年連続の増加となった。
黒字申告件数は113万1千件(同:109万3千件)で、黒字申告割合は前年度より0.5ポイント増加の36.2%となった。黒字申告1件当たりの所得金額は7518万1千円となり、前年度から244万9千円増加している。
申告欠損金額は17兆4295億円(同:16兆8427億円)で前年対比103.5%。赤字申告1件当たりの欠損金額は872万7千円(同:853万9千円)で前年対比102.2%だった。
令和4事務年度における源泉所得税等の税額は21兆8159億円で、前事務年度の20兆6919億円から1兆1240億円増加した。主な所得についてみると、給与所得の税額は前事務年度より6415億円の増加。配当所得の税額は5775億円の増加となった(令和4年7月1日から令和5年6月30日までに提出のあった徴収高計算書の税額および税務署長が行った納税通知に係る税額を集計)。
なお、令和4年度における法人税の申告のe-Tax利用件数は270万5千件で、前年度に比べて13万7千件(5.3%)増加となり、e-Tax利用率は91.1%と前年度に比べて3.2ポイント上昇し、9割を超えることとなった。