2年分確定申告 納税者321万人が自宅でｅ-Tax
2021/07/07
国税庁はこのほど、「令和２年分所得税等、消費税及び贈与税の確定申告状況等について」を公表した。
それによると、令和2年分の所得税の確定申告書を提出した人は2249万3千人（前年比2.1％増）。このうち申告納税額がある人は657 万2千人（同4.3％増）、その所得金額は42 兆5497 億円（同2.2％増）と前年より増えたものの、申告納税額は3兆1653 億円（同1.6％減）と減少した。
確定申告書を提出した人のうち、土地等の譲渡所得（総合譲渡を含む）の申告者は50 万4千人（同3.9％減）だった。そのうち所得金額がある人は33万4千人（同4.6％減）で、その所得⾦額は４兆2160億円（同13.6％減）となり、前年分と比べていずれも減少した。
一方、株式等の譲渡所得の申告者は112万5千人（同13.0％増）。そのうち所得⾦額がある人は47万8千人（同25.4％増）、所得金額は3 兆5053億円（同7.2％増）で、前年分と比較していずれも増加している。
個人事業者の消費税の申告件数は112万4千件（同0.9％増）で、平成24年分からほぼ横ばいで推移している。申告納税額は6235億円（同2.8％増）だった。
贈与税の申告書の提出者は48万5千人（同0.5％減）で、申告納税額がある人は35万4千人（同0.2％減）、申告納税額は2772億円（同10.9％増）となった。
贈与税の課税方法として、暦年課税を適⽤した人は44万６千人（同0.1％減）、申告納税額は2177億円（同0.2％増）。相続時精算課税を適⽤した人は３万９千人（同5.7％減）、申告納税額は595億円（同82.1％増）となっている。
なお、自宅等からｅ―Ｔａｘで申告書を提出した人（本人による自宅からの送信のほか、税理士による代理送信を含む）は、所得税等で789万9千人（同25.3％増）となっており、このうち国税庁ホームページの確定申告書等作成コーナーなどを利用して自宅から納税者自身がｅ―Ｔａｘで所得税等の申告書を提出した人は、前年分より約1.7倍増加の321万人となり、約135万人の増加となった。
また、自宅からスマートフォンを使ってｅ―Ｔａｘで申告した人は前年分より約2.2倍の約102万人となり、100万人の大台を突破している。
