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国税庁の実績目標に「税務行政のDX」を新設

2021/07/05

 財務省は、政府全体の方針であるデジタル化の推進を踏まえ、「令和3事務年度 国税庁実績評価実施計画」の中に、「税務行政のデジタル・トランスフォーメーション(DX)」を新たに実績目標として設定した。

 業績目標として新設された「オンラインによる税務手続の推進」では、ホームページで利用者目線に立った情報提供を行うとともに、申請、届出、申告、納付などの税務手続がオンラインで簡便にできる環境を整備し、「あらゆる税務手続が税務署に行かずにできる社会」の実現を目指す。

 具体的には、(1) オンライン申告の推進、(2)マイナンバー制度の普及・定着に向けた取組、(3)利用者目線に立った情報提供、(4)キャッシュレス納付の推進、(5)申請・届出等の合理化・デジタル化の5つを施策として掲げている。

 また、「デジタルの活用による業務の効率化・高度化」では、従来の慣行にとらわれることなく、業務の在り方を見直し、デジタル化の利点を最大限に活用して、内部事務・外部事務の効率化・高度化を図っていく。

 ここでは、(1)内部事務のセンター化の推進、(2)照会等のオンライン化の推進、(3)データ活用等による税務執行の効率化・高度化の3つを施策を挙げている。

 財務省では、経済社会の変化に柔軟に対応しつつ、国税庁の使命を的確に果たしていくためにも、改定された将来像に基づき、「デジタルを活用した、国税に関する手続や業務の在り方の抜本的な見直し」(税務行政のデジタル・トランスフォーメーション(DX))を進めていくことが重要としている。

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