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金地金の密輸 処分件数720件・脱税額15億円ともに過去最高

2018/11/21

 財務省はこのほど、平成29事務年度(平成29年7月~平成30年6月)に全国の税関が行った輸入品に対する関税および内国消費税に係る犯則事件の調査(犯則調査)の結果を公表した。

 それによると、平成29事務年度に犯則調査に着手した件数は1456件(前年度比138%)で、過去最高を記録した。犯則調査の結果、通告処分を行ったのは808件、告発が33件、合計件数は841件(同150%)となり、こちらも過去最高。なお、処分した事件に係る脱税額は、総額で約17億2千万円(同178%)だった。

 処分した事件のうち、金地金の密輸事件が720件(同154%)を占め、その脱税額は総額で約15億円(同172%)。処分件数・脱税額ともに過去最高を記録した。金地金の総重量は約4トンに相当し、課税価格の総額は約186億円となっている。

 金地金の密輸事件以外の主な処分事例として、タオル等の繊維製品や隠元豆等の豆類等の低価申告による関税等脱税事件などが報告されている。処分した事件のうち、691件(約96%)が航空機旅客による密輸で、その隠匿手口はこれまで多く見られたサポーターを使って体に巻きつける手口などのほか、特殊な形態に加工して下着に隠匿したり、モバイルバッテリー内に隠匿して密輸しようとするなど、巧妙な隠匿手口が新たに見つかった。そのほか、体内への隠匿など悪質な手口も引き続き散見された。

 財務省は平成29年11月、検査の強化、処罰の強化、情報収集・分析の充実の3つの対策を柱とした「ストップ金密輸」緊急対策を発表し、取締りを強化。この対策の一環として、平成30年4月からは関税法の改正により罰則を大幅に強化し、すでに当該罰則に基づき告発も行っており、今後も引き続き金密輸に対する取締りを一層厳格に実施していく構えだ。

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