2023年廃止のジュニアNISA 駆け込みの口座開設が急増
2022/08/26
2023年末で廃止される「ジュニアNISA」の口座開設が急増している。
「ジュニアNISA」は、日本に住む0歳から19歳までの未成年者を対象とした少額投資非課税制度のこと。一般NISAやつみたてNISAと比べて利用実績が乏しかったことから2023年末で廃止になることが決まっている。
利用実績が伸びなかった要因のひとつとして、ジュニアNISAは進学や就職といった子どもの将来ための資産形成を目的として作られた制度のため、子どもが18歳になるまで運用資金の引き出しに制限が設けられていた。
2024年以降はこうした限が解除されるため、未成年者がいつでも非課税で払い出すことができるようになる。ジュニアNISAの使い勝手の改善により、2020年3月末の口座数は35万8518口座だったが、2021年3月末には50万2427口座、そして2022年3月末には80万143口座まで大きく伸びている。
なお、2023年の制度終了時点で18歳になっていない場合は、2024年以降の各年において非課税期間(5年間)の終了した金融商品を継続管理勘定に移管(ロールオーバー)することができる。継続管理勘定では18歳になるまで(1月1日時点で18歳である年の前年12月31日まで)金融商品を非課税で保有し続けることが可能だ。ロールオーバー可能な金額に上限はなく、時価が80万円を超過している場合も、そのすべてを継続管理勘定に移すことができる。